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高齢で活力が衰える「フレイル」とは ?

2017/09/24

フレイルとは?

「フレイル」とは、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)

の中間の状態として、日本老年医学会が2014年に提唱したものです。

多くの高齢者は健常な状態から、フレイルの時期を経て要介護状態になります。

 

この「フレイル」と呼ばれる状態の人が、国内に少なくとも250万人は

いるとみられることが、日英の研究チームの解析で明らかになりました。

 

フレイルは「虚弱」を意味する英語「frailty(フレイルティー)」

からきています。

健康と要介護状態の中間的な位置づけで、主に体重の減少や握力の低下と

いった項目がある米国の基準で判定されてきたが、日本人の実態はよく

わかっていなかったのです。

 

児島剛太郎・ロンドン大客員研究員らが、これまでに発表された

フレイルに関連する約1500本の論文のうち、65歳以上の日本人の割合

について述べた5本を解析したところ、入院せずに地域で暮らす人の7・4%

がフレイルという結果だったそうです。

 

児島さんは「分析した集団は比較的健康な人が多いと推定された。

実際には、フレイルの人はもっと多いはず」としている。

総務省の人口推計(今年7月)で65歳以上の人口は3477万8千人おり、

その中の少なくとも250万人が該当するとみられる。

 

欧米人を中心に調べた研究では、フレイルの割合は9・9%。

追加調査で日本人を年代別に分析すると、フレイルの割合は65~74歳

では海外に比べて低く、80歳以上では高かった。

 

研究チームの一人で、日本老年医学会理事長の楽木宏実・大阪大教授は

今回の結果について「国や自治体の担当者がフレイル対策に取り組むための

基礎データとして活用してほしい」と話している。

 

フレイルの人が元気を取り戻すためには、肉類も含めてしっかり食べて

日常的に運動をするほか、社会活動に積極的に参加することなどがすすめ

られている。

(出典:朝日新聞デジタル)

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早期に対策すれば要介護の予防に

介護予備軍が250万人もいるということですが、そのまま待っている

のではなく、自ら積極的に食べて、意識的に活動する意欲を持つことで、

要介護にならずに済むのではないでしょうか。

 

フレイルの状態を早期に発見し、対応することで、要介護に至るのを防ぎ、

健康寿命を延ばすことができるのではないかと、研究が行われている。

厚生労働省もフレイル対策を政策に取り入れ始めています。

 

フレイルの定義は

体重の減少、疲れやすさ、日常生活での活動量低下、歩行速度の低下、

筋力の低下、とされています。

 

目安としては、横断歩道の青信号は毎秒1メートルの速度で渡れるように

設計されており、横断歩道を渡れなくなると要注意だと思ってください。

一般的に、筋力は20~30歳頃にピークとなり、以後、徐々に低下して

いきますが、60歳を過ぎると一気に低下してしまうのです。

 

高齢者の筋肉強化 運動だけでなく栄養も必要

フレイルを防ぎ健康を回復するには、やはり運動と食事が重要です。

筋肉を増やすためには、有酸素運動が必要とされており、ウォーキングが

もっとも取り入れやすい手段です。

最低でも1日7,000歩を継続すると筋力の低下を防げるといわれています。

筋トレにも筋肉量増加の効果があります。

 

フレイルを防ぐために、栄養状態が低下する前の食事面での早期介入も

重要になります。

食事では、筋肉のもととなるタンパク質の摂取がポイントとなります。

高齢者では、食後に誘導される骨格筋におけるタンパク質合成が低下している。

タンパク質合成を促すために、高齢者では成人以上にアミノ酸の血中濃度を

上げる必要があり、十分なタンパク質を摂取する必要があると

考えられています。

 

フレイルの予防を考えると、性別を問わず体重1kg当たり1gのタンパク質を

毎日食事から取ることが望ましいとされる。

体重60kgの人の場合は60gとなります。

肉や魚、大豆、牛乳などがタンパク質を多く含みます。

 

高齢者では、必要量が摂れていない低栄養の人が少なくないので

十分な注意が必要となります。

食事と運動、そして意欲が大切なのです。

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