花粉症はヨーグルトで解消 !
2021/01/12
花粉症が増えている
日本人の4人に1人が花粉症だといわれ、年々増加しているようです。
花粉症の方にヨーグルトをおすすめします。
ヨーグルトは、腸内環境を整えるのに有効だからです。
ある実験によると、スギ花粉症の患者40人にビフィズス菌を含ヨーグルトを1日に200グラム、14週間食べてもらったところ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目やのどの自覚症状などが軽減されたのです。
また、腸内のビフィズス菌の量も効果があった人は平均27%もいましたが、ヨーグルトを食べなかった人の平均は13%だったそうです。
つまり、花粉症の原因として、ビフィズス菌の減少が考えられます。
他のアレルギー性疾患にも少なからず腸内細菌は関与しており、腸内環境を良好に保つことが、アレルギー疾患の予防や改善に有効なのです。
清潔すぎる環境がアレルギーをまねく
アレルギー疾患が増えているのは、日本だけではありません。
先進国では軒並み、アレルギー疾患にかかる人の割合が増え続けています。
その奇異計として、花粉やダニ、ハウスダストなどのアレルゲンの増加、車や工場から排出される化学物質などによる環境の変化、肉や食品添加物入り食品を多く摂るようになったなど食生活の変化、現代社会の精神的ストレスの増加などが考えられます。
そうした中で、「衛生仮説」という学説が注目されています。
簡単にいえば、「現代社会の生活環境が清潔になりすぎて、乳児期に感染症にかかる機会が減ったために免疫の発達が低下し、アレルギー増加の原因となっている」という説です。
さらに、農家の子は、農家以外の子にくらべ、花粉症の割合が1/3、ぜんそくの割合が1/4と少なかったのです。
その原因は、「家畜と接しているかどうか」がアレルギー性疾患の発症に関わっていることがわかりました。
エンドトキシンがアレルギーに関係する
そして、調査の結果、「エンドトキシン」という物質が関係していることがわかったのです。
エンドトキシンに接触した量が多いほど、アレルギーになりにくいという調査結果が発表されています。
わたしたちの体には、病気の原因となる異物を見つけて退治し、体外に排出しようとする防衛システムが備わっています。
それが免疫です。
幼少時に、さまざまな微生物による刺激を受けると正常な免疫系が発達し、結果としてアレルギーが起こりにくくなるというのが、衛生仮説の考え方です。
そのような刺激を起こす物質のひとつとして、エンドトキシンが考えられるというわけです。
そして、免疫系の発達には腸内細菌も大きく関与しているのです。