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サルコペニアのリスクとは ?

2017/03/12

筋肉が減少して身体機能が低下する

人の筋肉量は、30歳頃から年間約1パ-セントずつ減少し

80歳頃までには約30パ-セントが失われます。

 

そのため、かつては老化による筋肉量の減少は、ごく自然なことと

考えられていました。

 

しかし近年、筋肉が一定量を超えて減少した場合は、寝たきりや命に

関わる状態になるリスクが高くなることがわかってきました。

 

そこで、注目されるようになったのが、サルコペニアという病態です。

1988年にアメリカで提唱されました。

サルコペニアとは、加齢による筋肉量の減少に加えて、握力や歩く速度が

低下するなどの身体機能に影響がみられる状態をいいます。

 

サルコペニアは、65歳以上の人に多く15~20パ-セントがサルコペニアだと

いわれています。

そして、75歳以上になると急激に増えて、85歳以上は60~80パ-セントを

占めることがわかっています。

 

さらに、サルコペニアは、デスクワークなどの日常生活で、体を動かす

ことが少ない人は、筋肉が減少していて年齢に関係なくサルコペニア

予備群になるのです。

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筋肉量の減少と筋力で判断

サルコペニアの診断基準は、2013年に、日本。韓国、中国、台湾、

香港、タイ、マレーシアの7カ国の研究者によって、アジア人のための

診断基準が作成されました。

 

65歳以上の人において、筋肉量の減少を必須とし、筋力(握力)の低下

もしくは身体機能(歩行速度)の低下のどちらかが見られる場合に

サルコペニアと診断されています。

握力の測定

専用の握力計が用いられます。

男性は26kg未満、女性は16kg未満で握力低下となります。

握力計を用いなくても、ペットボトルなどのキャップが開けにくい

という人は、握力が低下している可能性があります。

 

歩行の測定

1秒あたりの歩行距離が0.8メートル以下の場合に、歩行速度低下

と診断されます。

横断歩道を青信号の間に渡りきれる速度が基準です。

 

筋肉量の測定

筋肉量の測定は、専門の医療機関で測定します。

自分でチェックする方法もあります。

ひとつは、「片足立ち」で、片足立ちの状態を5秒以上保てない人は、

筋肉量が低下している可能性があります。

もうひとつの方法は、「指輪っかテスト」です。

ふくらはぎの一番太いところを両手の親指と人差し指の「輪っか」で

囲んで、脚の筋肉量を確認する方法です。

指が重なるようでしたら、筋肉量が低下している可能性があります。

 

筋肉量が減少すると病気になりやすくなる

サルコペニアになると、歩く速度が遅くなるなど、日常生活に支障が

あらわれるだけでなく、さまざまな病気にかかる可能性が高くなります。

 

転倒、骨折

筋肉量の減少や筋力の低下によって、歩行能力やバランス能力が

衰え、転倒しやすくなります。

また、骨粗しょう症とサルコペニアには密接な関係があるため、

転倒による骨折が起こりやすくなります。

 

生活習慣病、感染症、認知症など

筋肉は、心臓や内蔵をつくっている組織でもあります。

そのため筋肉量が減少すると、糖尿病や心筋梗塞、脳卒中などのリスク

が高くなります。

 

また、感染症にもかかりやすくなります。

最近では、認知症になりやすいこともわかってきました。

 

筋肉の衰えは、老化を促進するだけでなく、

日常生活にさまざまな影響を与えます。

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