若い体をつくるタンパク源-肉の食べ方 !
2021/07/12
肉はアミノ酸スコアがパーフェクト
パーフェクトな健康食材の代表が、牛や豚、鶏などの肉です。
しかし、肉の摂り過ぎには問題があります。
人の体は、6~7割が水分で、2割がタンパク質でできています。
タンパク質は、筋肉や内蔵など体の重要な組織をつくっています。
タンパク質は、「生命の源」といわれる20種類のアミノ酸の集合体です。
20種類のうち9種類は体内でつくられないために、食物から摂らなければ
なりません。
この9種類を「必須アミノ酸」といいます。
体にとって理想的な必須アミノ酸の量、組み合わせのバランスを評価して
点数化したのが「アミノ酸スコア」です。
牛・豚・鶏の肉は、このアミノ酸スコアが最高の100なのです。
肉は幸せホルモンが増える
リンパ球などの免疫細胞は、タンパク質からつくられます。
免疫細胞が正常に働くには、上質なタンパク質が必要なのです。
上質なタンパク質である肉は、免疫力強化に欠かせない食材なのです。
肉は、若い体をつくる亜鉛、鉄などの大切つなミネラルの供給源でも
あるのです。
肉を食べると、幸せホルモンともよばれる「セロトニン」という脳内物質
が増えることがわかっています。
前向きに明るく生きていくうえにも、必要な食材です。
肉の摂取は週3回程度に制限する
しかし、肉の摂取は週3回程度に制限するほうがよいのです。
それは、以下の理由によります。
○日本人はタンパク質の消化力が弱い
○肉料理は油を使うものが多い
○肉に含まれる脂肪が魚のほうが健康によい
動物性タンパク質は消化力の点で、発がんのリスクを高めますが、
多く含まれる動物性脂肪も生活習慣病を誘発する原因となります。
動物性脂肪は、飽和脂肪酸といって、動物の体内では液状を保ちますが、
動物より体温が低い人の体内に入ると固まりやすくなります。
つまり、エネルギーとして消費されないと、体に蓄積されて、中性脂肪の
主成分となります。
飽和脂肪酸を摂りすぎると、LDL(悪玉)コレステロールを増やして血液を
ドロドロにします。
そして、動脈硬化の引き金になるだけでなく、免疫力を低下させたり、
遺伝子を傷つけたりして発がんを促すのです。
肉は、日常食として欠かせない食材ですが、メリット・デメリットを
考慮すると、食べる量と回数の制限が必要なのです。
鶏肉がおすすめ
肉は、なるべく鶏のささみや胸肉を摂るようにします。
健康な人であれば、鶏肉だけなら1日1回でも心配はありません。
鶏肉にも飽和脂肪酸が含まれますが、血液をサラサラにする不飽和脂肪酸
の量が豊富なので、おすすめなのです。