タマネギは、高血圧・糖尿病の予防になる !
2021/07/13
高血圧の症状
高血圧は、脳や心臓に重大な障害をもたらします。
自覚症状はあまりありませんが、血圧が高くなると血管に圧力がかかるため、脳出血や心筋梗塞、動脈硬化などを発症しやすくなるのです。
特に動脈硬化が進むと、血管内の血液の流れが悪くなるので、ますます血圧を上昇させてしまうという悪循環になるのです。
血圧を下げる
タマネギには、カルシウムやカリウム、マグネシウムなどの降圧作用のある成分が含まれているので、血圧の上昇を抑制します。
また、タマネギの皮に多く含まれる、フラボノイドの一種であるケルセチンには、血圧を低下させたり、血管を丈夫にする効果があります。
また、ケルセチンには脂肪の吸収を抑制し、体内の脂肪を効率よく排出する効果や、血中コレステロールが酸化されて血管に沈着するのを防いでくれるため、動脈硬化の予防も期待できます。
さらに、タマネギに含まれる硫化アリルのひとつであるアリシンには、血管を広げて血流をよくし、血圧を下げる効果があります。
そのほか、タマネギに含まれるグルタチオンという成分には、動脈硬化などの一因となる活性酸素を除去する抗酸化作用もあります。
このようにタマネギは、血液力・血管力を高める作用が高く、血圧の上昇を抑えながら健康を維持してくれる、強い味方なのです。
血糖値を下げる
ブドウ糖は、脳や体を動かす、人にとって欠かせないエネルギー減です。
しかし、血糖値が上がった状態が続くと、血液中のブドウ糖が脂肪に変わり、太りやすくなってしまいます。
また、血糖値が急激に上がると血管が傷つけられて、動脈効果などの原因にもなります。
この血糖値の上昇を抑えてくれるのが、タマネギに含まれる硫化アリルという辛み成分です。
この硫化アリルは、血糖値を下げるほか、肝臓の代謝を高めて脂肪燃焼効果をアップさせたり、ビタミンB1の吸収を促進して新陳代謝を活発にしたり、血栓を予防したりするなど、体を健康に保つためのさまざまな働きを担っています。
ただし、硫化アリルは水溶性なので、水にさらすと栄養素が水の中に溶け込んでしまいます。
たま模擬本来のパワーを取り入れるには、切ったら水にさらさずに20分以上放置して辛みを飛ばすか、スープやみそ汁などにして、汁ごと食べるのがおすすめです。
食事のときは、ごはんやパンなどの糖質を摂取する前にタマネギを食べるのがよいのです。
タマネギを先に食べると、糖分分解酵素の活性を抑えてくれるので、食後の血糖値上昇がゆるやかになり、糖尿病の予防になります。