腰痛を和らげる !
2016/11/23
腰痛の大半は「腰が悪い」わけではない
腰痛の原因のうち、腰椎などに異常があるケース、(椎間板ヘルニア、
腰椎すべり症、腰椎骨折など)は、わずか15%程度で、残りの85%は、
機能的な問題です。
機能的な問題というのは、たとえば、日々の生活の中で腰に負担がかかる
など、腰が正常な機能を果たせなくなっている状態のことです。
つまり、ほとんどの腰痛は、腰そのものが悪いのではなく、腰の使い方や
メンテナンスが悪いことに原因があります。
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腰痛の時ほど腰を動かす
腰痛に関しては、多くの人が、「腰痛のときはとにかく安静に、腰を動かすと
症状が悪化する」という神話を信じていますが、それは誤解なのです。
構造的に問題がある場合は別ですが、機能的な問題に関しては、安静に
していても改善されないケースがほとんどです。
むしろ上手に動かさなければ、必要な筋肉が衰えたり、関節の動きが
悪くなったりして、症状が悪化してしまいます。
安静にしなければならないのは、急性の症状、たとえば、ぎっくり腰の
1~2日だけです。
そういった急性の腰痛でさえ、回復期に入れば、上手に動かしていった
ほうが、腰に良いのです。
慢性の腰痛に至っては、安静にしたところで改善するケースは
ほとんどないということも覚えておきましょう。
腰にやさしい動作
日常の動作において、腰を中心に動かすと腰に負担がかかります。
腰にやさしい動作をするには、背すじを伸ばし、股関節を使うようにします。
立つ
椅子から立ち上がるときは、背すじを伸ばしたまま、股関節を曲げて、
上体を少し前傾させてから立ちます。
床から立ち上がるときは、いったん片膝立ちの状態になってから、
背すじを伸ばしたまま立つようにします。
座る
椅子に座るときは、背すじを伸ばしたまま、膝と股関節を曲げて座ります。
床にすわるときは、いったん片膝立ちになるように、膝を曲げて腰を落とし、
背すじを伸ばしたまま座るようにします。
体をひねる
上半身だけで体をひねるのではなく、軸足を中心に骨盤からひねっていきます。
物を持ち上げる
軽く膝を曲げ、お尻を後ろに引きながら、背すじを伸ばしたまま前傾して
いきます。
前かがみの状態から物を持ち上げるときは、背すじを伸ばしたまま、
膝を伸ばす力を利用して持ち上げていくと、膝への負担が軽減されます。
しゃがむ
片足を後ろに引き、背すじをまっすぐ伸ばしたままお尻をおろし、
股関節と膝を曲げて、後ろの足の膝を床につけていきます。
お尻を少し後ろに引くと動作しやすくなります。
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