ストレスをコントロールするには !?
2021/07/29
コルチゾールの合成
ストレスを受けると、それを収束させるために、体の中でストレス対抗ホルモンが合成されます。
副腎皮質から分泌されるホルモンで、コルチゾールといいます。
コルチゾールの働きは、血糖値や血圧を上げることです。
先祖の生活では、外敵が襲ってきたときに、逃げるか、戦うかの判断が瞬時に必要とされ、命を守るために多くのエネルギーが必要です。
ですから、いざというときに体を動かすエネルギーである血糖を上昇させて対応するわけなのです。
外敵に襲われるというのは、ストレスに他なりません。
わたしたちも、ここ一番の受験などで、このシステムを働かせているのです。
ところが、適度なストレスを受けていないと、必要なときにコルチゾールをうまく合成することができません。
体が冷えていても、栄養バランスがとれていなくても合成力は落ちます。
コルチゾールはアレルギーの治療に
コルチゾールの別名は、ステロイドホルモンです。
アレルギーなどの治療に用いられるステロイドと同様の物質です。
自分のコルチゾールが必要な分だけ適切に分泌されれば、アレルギーが治る可能性は大きいのです。
問題なのは、このコルチゾールが過剰に分泌されることです。
あまりに大きなストレスを長期間受け続けることで、コルチゾールが過剰に分泌されてしまうと、大量の活性酸素が発生してしまうのです。
つまり体が老化するリスクが高まるのです。
活性酸素が増えるだけではありません。ストレス性の疾患は、たくさん存在します。
コルチゾールは、必要なとき以外は、できるだけ分泌しない方がよいのです。
もちろん、副腎皮質にはバックアップ機能があって、DHEAという抗酸化ホルモンを出すシステムを持っています。
ところが、コルチゾールが常に過剰に合成されていると、副腎自体が疲れてしまい、コルチゾールもDHEAも枯渇してしまうのです。
こうなると、ストレスに対抗するどころか、社会生活を送ることが難しくなってきます。
ストレスを自分でコントロールする
つまり、ストレスをコントロールできるかどうかは、大変重要なことなのです。
現代人は、ストレスを知りすることが不得意になっています。
理由は、医者に頼ろうとするからです。
しかし、医療ではストレスのコントロールはできません。
わたしたちにできることは、副交感神経が優位な状態にもっていくことです。
趣味の時間や、自分だけの空間を確保して、精神的にリラックスモードにもっていくことも有効な方法です。
ストレスがまったくない状態で生きていくことは不可能ですし、ストレスはなくてはならないものです。
自分自身で、ストレスをコントロールすることが大事なのです。