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アメリカで「トランス脂肪酸」の食品添加禁止!

2015/06/27

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6月16日、アメリカの食品医療薬品局は、加工油脂に含まれる

トランス脂肪酸」の食品への添加を2018年の6月以降は原則禁止

すると発表しました。

 

「トランス脂肪酸は」、心臓病や心筋梗塞のリスクを高めるとされ、

アメリカでは「安全とは認められない」と結論づけられました。

日本では、健康に対する影響は大丈夫なのでしょうか?

●トランス脂肪酸が含まれている食品は?

トランス脂肪酸は、天然の食品に含まれているものと油の加工や

精製を通した過程で作られるものの2種類があります。

 

前者のトランス脂肪酸は、主に牛肉や羊肉、牛乳、乳製品に含まれ

ています。

 

一方で後者のトランス脂肪酸は、「水素添加」という加工技術に

よって作られます。

これは、植物油や魚油から油脂をつくる方法のひとつです。

主にマーガリンなどが挙げられます。

 

また、これらを原材料に使ったクッキーやクラッカー、スナック

菓子、ケーキ、ドーナツ、ピザや揚げ物に含まれるため、意識せず

とも摂取していることが多いのです。

 

さらに、植物性のサラダ油も製造過程で微量のトランス脂肪酸が

生成されます。

●トランス脂肪酸による身体への影響は?

日常的に摂取することも多いトランス脂肪酸。

長期に渡って過剰摂取することにより、血中の悪玉コレステロール

を増やし、善玉コレステロールを減少させるとみられています。

これによって動脈硬化を起こし、心臓病や心筋梗塞などの危険性を

高めるのです。

●日本では健康への影響は少ない?

海外では制限されることもあるトランス脂肪酸は、今の日本では

制限されていません。

 

WHO(世界保健機関)では、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー

摂取量の1%未満にするように指示しています。

日本人が1日に消費するエネルギー平均は1,900kcal。

つまり、総エネルギー摂取量の1%は1日で2gになります。

1人あたり1日に摂取すべきトランス脂肪酸の目標量は2g未満。

 

2008年に農林水産省が実施した調査研究によると、日本人が1日あた

りに摂取しているトランス脂肪酸は0.92~0.96gが平均と推定されて

いるため、総エネルギー摂取量の0.44~0.47%に相当します。

 

これは、WHOが勧告する摂取量の1%未満にとどまるため、問題にす

る必要はないと考えられているのです。

 

ちなみに、100gあたりの食品中に含まれる脂質やトランス脂肪酸の

含有量で1gも超えるものは次の通りです。

・クロワッサン     :0.29~3.0g
・チーズ        :0.48~1.5g
・味つけポップコーン  :13g
・和牛ロース・サーロイン:0.52~1.4g
・生クリーム      :1.0~1.2g
・バター        :1.7g~2.2g
・マーガリン      :1.7g~2.2g
・クッキー       :0.21~3.8g

※食品安全委員会:2007年
「食品に含まれるトランス脂肪酸の評価基礎資料調査」

 

日本人がこれらの食品を1日に100g以上摂取することはごく稀です。

しかし、アメリカ人と同じような食生活をしている人は、

2gを超える恐れもあります。注意が必要です。

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パンをマーガリンやバターで食べている人は、オリーブオイル

つけて食べるようにすればよいと思います。

健康には、オリーブオイルを使いましょう。

 

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