1 健康長寿

すい臓の敵

2016/06/04

いんしょく

●すい臓を弱らせる飲食

不適切な食事は、様々な形ですい臓を傷めます。

例えば糖分を摂取しすぎたり、糖分を頻繁に摂っていると、インスリンがたくさん必要になったり、頻繁にインスリンを分泌することになり、すい臓が疲弊します。

脂肪を摂りすぎると、胆汁で脂肪が十分に分解できず、すい液が余分な活躍を求められ、すい臓が脂肪分解のためにがんばらなければならなくなります。

それを頻繁に繰り返すと、次第にすい臓が弱っていきます。特にすい臓を傷める原因としてはアルコールが挙げられます。

毎日たくさんのお酒を飲むと、すい炎になる確率が高くなります。アルコールがすい炎を引き起こす仕組みはまだ判明していませんが、アルコールが直接、すい臓の細胞を壊すことに加えて、お酒を飲むことですい管がむくんで詰まることなども原因ではないかと考えられています。

スポンサードリンク

●暴飲暴食ですい炎になる

いんしょく2

食物の消化に深くかかわっているすい臓は、暴飲暴食によって傷めつけられます。

お酒を飲みすぎたり、脂っこい食事をたくさん食べたりした後、みぞおちから左の腹部、さらに背中にかけて痛みが走り、それが次第に強まり、数時間で前かがみにならないと耐えられない激痛が走る急性すい炎。

その激しい痛みから「おなかの火傷」などとも呼ばれています。

すい臓から十二指腸へ送られるすい液は、胃液や腸液とブレンドされることで活性化して消化能力を持つもので、通常、すい臓にある間は活性化しません。

しかし、なんらかの原因ですい臓にある間に、たんぱく質を分解する酵素トリプシンが活性化してしまうと、たんぱく質でできているすい臓の組織を自己消化してしまいます。

すいえん

これが激痛の原因です。

痛みや吐き気を感じたときにすぐに受診して、適切な治療を受ければ、おおむね1週間程度で退院できます。

しかし痛みが治まったら、「もう大丈夫」と受診せず、放置すると、脂っこいものを食べるたびに同じような症状を繰り返し、次第に重症化していきます。

さらには慢性すい炎になると、すい臓の組織が破壊され、すい機能が低下して、逆にいったん激しい症状は影をひそめます。

「もう良くなった」と勘違いしていると、消化吸収障害により脂肪性下痢を起こし、体重減少などが起こります。

またインスリンの分泌も不足して、糖尿病になります。

慢性すい炎の原因として最も多いのはアルコールです。

原因が不明の突発性や胆石が原因のすい炎は減る傾向にありますが、アルコール性慢性すい炎は増えています。

慢性すい炎の患者は男性が女性の約2倍です。

女性は突発性が最も多く、アルコール性はそれほど多くありません。

それに対して男性は圧倒的にアルコール性が多く、男性のアルコール飲酒の多さが原因で、急性すい炎が多いと考えられます。

1日60グラム以上のアルコール、日本酒なら3合程度、ビールなら中瓶3本程度くらいを飲んでいると、急性すい炎の発症率が跳ね上がります。

酒飲みが必ず急性すい炎になるわけではありませんが、男性で40歳以上、長年、お酒を飲んでいる場合には、すい炎が起こりやすいことを念頭に置いてください。

スポンサードリンク

-1 健康長寿