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ビールの楽しみ方

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●クラフトビール人気の高まり

1 9 9 4 年4 月、政府の規制緩和の一環として酒税法が改正

され、ビールの製造免許取得要件が年間最低製造数量

2000キロリットルから60キロリットルに緩和されました。

 

60キロリットルとは、大びん換算で約9万5000本であり、

1日当たり大びん約260本のビールを製造・販売すれば、

ビールメーカーになれることになります。

 

これにより各地で小規模なビールメーカーが誕生し、

それぞれ個性的なビールを製造し始めました。

このようなビールは、日本酒の「地酒」にならって

「地ビール」と呼ばれ、それぞれドイツ・ベルギー・チェコ

などのヨーロッパの手法を取り入れたり、地域の特産原料を

使用するなどして特色を出した地ビールを製造し始めました。

 

その黎明期においては、地ビールメーカーのほとんどは

中小企業であり販売力が弱いこと、大手ビール会社のビール

よりも割高であったこと、大手ビール会社の製品に慣れた

消費者に個性的な味が受け入れられにくかったことなどの

要因から、撤退・廃業する会社も多くみられました。

 

しかし現在、地道な努力で美味しい地ビールをつくり続ける

会社が増えた結果、地ビールは「クラフトビール」

などと呼ばれるようになり、個性豊かな味やこだわりが

消費者に受け入れられるようになるなど、人気が高まっています。

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現在では、多くのコンビニエンスストアやスーパーで

クラフトビールを取り扱っており、消費者にとっても

入手しやすくなりました。

各地の複数の地ビールを一カ所で味わうことができる

「ビアフェス」などのようなイベントも開催されるように

なっている他、地ビールメーカーが直営の飲食店を出店して

クラフトビールを提供するスタイルなども定着しつつ

あります。

 

また、大手ビール会社の中にも、クラフトビールメーカー

との提携や、独自に小規模醸造施設を新設するなどして、

クラフトビールへの参入を進めています。

 

●おいしい注ぎ方

ビールのおいしさは泡で決まるといっても過言ではありません。

ビールの泡は、ビールが空気と触れるのを防ぎ、おいしさと

香りを守るフタの役割を果たしています。

 

「おいしい泡の作り方」とは、すなわち「おいしい泡を作る

注ぎ方」のことです。

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ビールにはいろいろな注ぎ方がありますが、一つの方法が、

グラスを手に持たず真っ直ぐ置き、緩・急・緩の順で注ぐと

いうものです。

急・緩の間で一旦止め、泡が落ち着くのを待つと

よいでしょう。

 

いろいろな注ぎ方を工夫し、自分だけのオリジナルの注ぎ方

を開発するのも楽しみ方の一つです。

ビールはなるべく容器から一度に注ぎきってしまうのが

よいでしょう。

 

容器に残ったビールは炭酸が抜け、温まってしまうからです。

5 0 0 ミリリットルの瓶や缶であれば、それが一度に注ぎ

きれる大きさのグラスがあると望ましいといえます。

 

最近は世界各地のビールを取り扱うレストランやバーも増え、

インターネット通販などで地方のビールを取り寄せることも

簡単になりました。

 

いろいろと試して取り寄せ、自分だけのお気に入りの銘柄を

見つけ出すのも楽しいかもしれません。

ビールとはすなわち文化であり、いろいろなビールと

出会うことで世界の文化に触れることができますね。

 

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