1 健康長寿

「覚える」ことより「思い出すこと」

おもいだす

記憶するに際しては、覚えるという入力の回数よりも、

それを思い出すという出力の回数の多さがポイントです。

 

携帯電話の電話帳に頼るようになる前は、友だちの

電話番号をたくさん覚えていたと思います。

それは電話をかけるたびに思い出し、友だちの

電話番号は何度も出力する記憶だったからです。

 

年を重ねると思い出しにくくなるのですから、

なおさら、記憶に際しては覚える行為より、

思い出す努力をしましょう。

 

一所懸命に何度も覚えようとがんばるよりも、

一度覚えたら、早い機会に、気分が高揚している

ときに覚えたことを思い出すようにしましょう。

 

重要なプレゼンテーションを覚える際は、会社で原稿を

見ながら覚えた後、会社の帰り道に思い出すようにしたり、

友人と飲んで盛り上がった帰り道に昼間覚えた内容を

思い出すようにすることで、記憶の定着化が図れます。

 

●場所を関連付けて思い出しやすくする記憶法

自分で経験をしたことを記憶する「エピソード記憶」は

自由に思い出せますね。

 

特にきっかけがなくても、昔のことを思い出すことは

よくあるでしょう。

 

一方、他人の名前や歴史の年号といった、知識として

記憶した「意味記憶」はすっとは思い出しづらく、

相手と実際に会ったり、テストの問題として出されたり

するなど、思い出すには何かきっかけなどが必要です。

 

しかし、社会的には言語をはじめ、「意味記憶」が

多くのシーンで求められます。

 

そこで意味記憶しなければならないときには、

その記憶になにかをからめることで、思い出す

きっかけをたくさん仕込んで覚えるようにしましょう。

 

年号を覚える際のゴロ合わせ、例えば

「なんと(710年)立派な平城京」などがその1つです。

 

特に場所と結びついた記憶は思い出しやすいと言われており、

例えば10個の事柄の順番を含めて覚えなければならない

ときは、寝室を出るところで1つめ、食卓で2つめ、

玄関で3つめ…そして会社に着いたところで10個目、

などと場所のイメージと結びつけると覚えやすく、

思い出しやすくなります。

 

意味記憶をエピソード記憶にしてしまうと、さらに強力です。

 

例えば先の10個の物を場所と組み合わせて記憶する場合、

毎日、実際に寝室で1つ目を思い出し、食卓で2つ目を

思い浮かべ…とすれば、さらに強力に記憶にインプット

することができます。

 

黙って覚えるよりも、書いたり、口に出したりして覚える

ほうが効果的なのも、行動することでエピソード記憶化

できるからなのです。

 

常に思い出す努力をしましょう。

 

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