1 健康長寿

「生体リズム」とは

 

せいたい

生物の体の中には「生体時計」、あるいは「体内時計」

などと呼ばれる時計があり、例えば太陽の光も届かない

地下牢などのように、環境の周期変動がない状態でも、

時を刻んでいます。

 

夜になると眠くなり、朝になると目覚めるといったように、

生物はその時計が刻む生体リズムに従って生きています。

生体リズムを刻む生体時計の正体は時計遺伝子。

 

地球誕生以来の進化の過程で、生物は宇宙のリズムを

遺伝子にコピーしました。

 

太陽が昇り沈み、月が太り、やせる…地球の生物の

多くはこの宇宙のリズムに則って生きています。

時計遺伝子は健康の維持や、老化の抑制などに深く

関わっています。

 

マウスを眠らせないと疲弊しますが、通常のマウスは

眠れる状況に戻れば、不足した分まで眠り、回復できる

のに対して、時計遺伝子の1つを取り除いたマウスは

眠れる状況に戻っても、もう眠ることができなくなり、

死んでしまいます。

 

体内時計が適切に働き、生体リズムを正しく刻むことが

健康に長生きするために欠かせないのです。

 

●生体リズムの乱れが招く病気

生体リズムに合わない生活をしていると、現代病と言われる、

病気の発病率がますます高まります。

 

例えば急激に増えている糖尿病も、生体リズムの乱れが

関係しています。

 

食事をすると、エネルギー源として血中にグルコース

が送り込まれますが、血中のグルコース濃度が高くなり

すぎると、体に毒性を持つため、膵臓からインスリンが

分泌して、血糖値を下げ、血糖値を適度な濃度に保って

います。

 

人間は日中食事してきたので、日中にインスリンが出や

すく、効きやすいように、人間の体はプログラムされて

います。

 

深夜遅くに食事すると、インスリンが出づらく、

効きづらいため、血糖値が上がったままになったり、

本来働く時間でない時間に働かされる膵臓が弱ったり

します。

 

その結果、糖尿病になりがちです。

 

夜勤など生体リズムが狂う働き方をしていると、

睡眠障害はもちろん、うつ病や高血圧になりやすい

ことも分かってきました。

 

生体リズムを本来の正しいリズムにすることが元気で

いるための大事なポイントなのです。

 

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