若い時とは異なるトレーニング!
若くて、よく鍛えられているときと、長年運動不足で、
年を取ったときでは、トレーニングの仕方が異なります。
けがをしないように、体を痛めないように、
注意しながらトレーニングを行っていく必要があります。
まず高齢になると、体が硬くなっているので、柔軟運動を
行い、柔軟性を取り戻すことから始める必要があります。
たとえば足首が硬いと膝や腰に負担がかかりますし、
股関節が硬いと腰に負担がかかるなど、どこかの関節の
硬さが、他の関節に負担をかけます。
筋肉トレーニングと共に柔軟性を養ってください。
耳が遠くなるなど平衡感覚に問題も出てきているので、
バランスを取りづらくなっています。
捕まるものがある場所での片足立ちなどで、バランス運動を
行いましょう。
肥満傾向にある場合には、運動で膝や腰に負荷がかかるため、
強い運動を始める前に、食事を減らすなどして、体重を
減らす必要があります。
運動も、まずは軽いウォーキングなどから始めましょう。
年を取ると、頸椎にも問題が出てくるため、運動に際して
注意が必要です。
50歳ごろになると重い頭を支えている頸椎の椎間板がすり
減って、それを補うために骨の棘ができ、肩や手へ行く
神経を刺激する頸椎症性の神経根症をしばしば発症します。
頸椎症性の神経根症は、肩凝りとして始まることが多く、
首をそらすことによって、しばしば手や肩へ響くような
痛みをきたします。
運動するときには顎を引いて、首をそらさないように
心掛けることが必要です。