高血圧が気になったら塩分の摂取量に要注意!
2020/12/26
あなたは、1日にどれくらいの塩分を摂取しているか把握していますか?
厚生労働省の栄養調査によると、成人男性が1日に摂る食塩の平均量は11グラムです。
日本人の塩分摂取量は多い
一方、推奨している1日の塩分摂取量は男性で9グラム未満。WHO(世界保健機構)の指針はさらに厳しく5グラム未満。
日本人男性は倍以上塩分を摂っています。
一般的な食生活でこれだけ塩分摂取量がオーバーしているなら、忘年会や新年会、あるいは飲み会後のラーメンなどどれだけ塩分を摂っているか心配です。
外食に注意
外食で気をつけたいのは、スープとソースです。
例えばラーメンなら、スープだけで5~6グラムの塩分。
さらに麺にも意外と塩分が含まれています。
コシとなるグルテンを出すために、小麦粉に塩を練りこんであるからです。
また、お肉などにかかっているソースも塩分が多いのです。
そうであれば、宴会の後は、和食などにするのがよいのでは?
実は、そうとも言い切れないのです。
和食はヘルシーな印象がありますが、お味噌汁や漬け物、魚の開き干しなどは、総じて塩分が高いものがあります。
調理法にもよりますが、一杯の味噌汁には約1.3グラム、10グラムの梅干しには約2グラム、80グラムの鯵の開き干しには約1.4グラムの塩分が含まれているともいわれています。
加工食品に注意
もうひとつ気をつけたいのが、塩を練りこんだ食べ物です。
例えばハンバーグなどは、調味料として使われる塩分以外にも、肉と肉のつなぎとして塩を練り込んでいるので塩分が多めです。
ハムやソーセージ、かまぼこなどの加工品も同じ理由で塩分が多いのです。
例えば、ロースハム1枚は約0.5グラム、ソーセージは一本で約0.3グラム、板かまぼこは厚さ1cmの一切れで約0.5グラムといった具合です。
塩分過多は高血圧につながる
塩分の摂り過ぎは高血圧につながり、高血圧は血管を老化させて、動脈硬化などを引き起こすリスクを高めます。
また、水分が体に溜まりむくみの原因にもなります。
普通の食事をしているだけで塩分過多になってしまうとなれば、どうすればよいのでしょうか。
ナトリウム量・塩分量に注意する
自炊をあまりしないのであれば、お弁当やメニューに記されているナトリウム量や塩分量に気をつけましょう。
ナトリウム量しか記載されていないときは、ナトリウム量=塩分量ではないので注意のこと。
塩分相当量を割り出すには、
『ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)』で計算してください。
上の式がちょっと面倒な人は、ざっくりと
「ナトリウム量約400mg=食塩相当量1g」と覚えておくとよいでしょう。
塩は料理の旨みを引き立たせてくれる調味料で体にも必要です。
とはいっても、摂り過ぎが体に良くないことは医学的にも明らかですね。
塩分の多い食べ物に気をつけるようにしましょう。