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血管を若返らせる

2014/09/13

血管を若返らせる

 

●動脈硬化とは

 

血の流れが悪くなり、どこかの血管が詰まったり、

硬くなった血管が破れたりすると、そこから先に血が届か

なくなります。

 

血は体の隅々に栄養と酸素を送り届ける役割を果たして

いるので、血が届かなくなった場所の組織は死んでしまい

ます。

 

そこが脳なら脳梗塞で、半身付随になったり、言葉が話せ

なくなったりします。

 

そして、心臓なら心臓の一部の筋肉が死ぬ心筋梗塞になり、

激しい胸の痛みが起こります。

 

脳でも心臓でも致命的な部分がだめになり、死んでしまうこ

とが少なくありません。

 

健康に長生きしたいなら、血管を若返らせることが大切です。

 

 

 ●コレステロールは血管の支配者?

コレステロールは体になくてはならない存在です。

 

脂肪の消化を助ける胆汁酸をはじめ、ホルモンや細胞膜を

作るのにはコレステロールが欠かせません。

 

善玉コレステロール、悪玉コレステロールという言葉も

よく聞く言葉でしょう。

 

しかし食品に含まれるコレステロールに善玉も悪玉もあり

ません。

 

善玉や悪玉はあくまで体内での話です。

 

悪玉コレステロールと呼ばれているLDLコレステロールは、

肝臓で作られたコレステロールを体のあちこちの細胞に

運ぶ役割を持っています。

 

善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールは、

血中の余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す役割を

果たしています。

 

どちらも大切なのです。

 

 

しかし、脂肪、コレステロールの過剰な食事を続けて

いると、LDLコレステロールが増えて、血中にコレステ

ロールがあふれ、血液がスムーズに流れにくくなります。

 

やがて血管の壁に傷がつき、その傷からLDLコレステ

ロールが血管壁の中に入り込み、そこで酸化して

酸化LDLコレステロールに変わります。

 

酸化LDLコレステロールは体にとって異物なので、

体内の掃除屋である単球がやってきて、

酸化LDLコレステロールを取り込んで、マクロファージ

(大食細胞)に変身します。

 

マクロファージにはコレステロールを分解する力はなく、

酸化LDLコレステロールを次々に取り込んだマクロ

ファージはやがて血管壁に沈着して、粥状のコブを作り、

血管内腔、つまり血の通り道を狭めます。

 

この粥状のコブ「脂質プラーク」は柔らかくて破れやすく、

これが破れると、補修のために血小板が集まり、血液の

塊「血栓」ができます。

 

こうして血管は次第に狭まっていきます。

 

さらに血栓が血液と共に流れていき、血管の細い部分

で詰まって、脳梗塞を起こすこともあります。

 

コレステロールは体に必要ですが、どんなものでも

摂りすぎれば体に害を及ぼします。

 

●血中のコレステロール値が高くなる原因

問題とされる「脂質異常症」は、血液中の脂質が多すぎる

中性脂肪それ自体は動脈硬化の原因にはなりません。

 

しかし中性脂肪が多い状態だと、LDLコレステロールが増え、

HDLコレステロールが減ってしまい、

結果として、動脈硬化を進行させます。

 

食事や運動不足が脂質異常症の原因とされますが、

同じような食事、生活習慣で暮らしていても、脂質異常症に

なる人とならない人がいます。

 

●コレステロール値を下げる食事法

コレステロールの多い食品としては、鶏卵の黄身や、

いくらやタラコなどの魚卵などが挙げられます。

 

健康体の人は、コレステロールの多い食品を特に避ける

必要はありません。1日のコレステロールの適切な摂取量は

300mg以下とされています。

 

健康な人なら1日1個程度の鶏卵を食べて問題ありません。

 

ただし、悪玉と言われるLDLコレステロールの値が高い、

あるいは善玉といわれるHDLコレステロールが低いなど

脂質異常症を指摘されている場合には、コレステロール

の多い食品は避けましょう。

 

コレステロールを適切量に下げる働きがあるのが、

EPAやDHAです。鰯や秋刀魚、鯖などの青魚や鮭、たら

などに多く含まれています。

 

キノコや豆類、海藻に多く含まれている食物繊維は余分

なコレステロールを体外に排出する働きを持っています。

 

できるだけ毎食、特に食事の最初にしっかりと繊維質の

食品を摂るようにしましょう。

 

コレステロールが問題になる原因の1つとして、

酸化LDLコレステロールがあります。

 

体の酸化はコレステロールによる血管の老化のみならず、

体のさまざまな老化の原因でもあるので、酸化を避ける

ことは若返りにおいて重要です。

 

酸化した油は誰もが避けたい食品です。

 

開封してから時間が経ったポテトチップスなどのスナック

類や市販の揚げ物の入ったお惣菜やお弁当類はできるだけ

食べないようにしましょう。

 

逆に活性酸素を除去してくれるのが、ビタミンCや

ビタミンE、βカロチンなどの抗酸化ビタミンや

ポリフェノールです。

 

レンコンやブロッコリー、日本茶などを積極的に

摂りましょう。

 

●コレステロール値を下げる運動法

かつてはいったん血管内にできた脂質プラークは

減らすことはできないと考えられていました。

 

しかし、現在では善玉のHDLコレステロールを増やせば、

プラークの中にたまったコレステロールを回収してくれ、

プラークを減らすことができることが分かっています。

 

HDLコレステロールは、有酸素運動を行うことで増やせます。

 

有酸素運動はウォーキングや水泳など酸素を取り込み

ながらゆっくり少しずつ力を発揮する運動のことです。

 

強度の有酸素運動がHDLコレステロールの増加に役立ちます。

ジョギング

 

最も手軽で効果的なのは歩くことです。

 

1日1万歩が理想とされていますが、

厚生労働省の調査では、20歳以上の男性の平均値は7139歩、

女性の平均値は6257歩にしかすぎません。

 

目安はだいたい1日100分です。万歩計を身に付けて、

意識していけば、それほど難しくはないでしょう。

 

血管を若返らせるポイントです。

 

 

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