日本人に高血圧・糖尿病・腎疾患が多い理由
2021/01/07
日本人には、生活習慣病のうち、高血圧・糖尿病などが多く見られますね。
原因は、民族の昔からの生活習慣にあるようです。
日本人は、農耕民族としての生活をしてきましたが、狩猟・酪農民族である欧米人と比べて、体格や精神面での大きな違いがあります。
日本人は、体格がひと回り小柄
日本人は、欧米人と骨組みや筋肉量が異なり、パワーの差は歴然としています。
体の大きさを見れば、歴然としていますね。
日本人は、お酒に弱い
日本人は、欧米人に比べて、アルコール分解酵素が少ないために、酒に弱く、すぐに顔が赤くなり酔いやすい。
欧米人の丈夫な胃袋に比べ、日本人の胃袋は、アルコールの影響を受けやすく、さらにピロリ菌の着床も多いために、胃の疾患や胃がんの患者が多く見られます。
また、欧米人と異なり、日本人は飲酒量と高血圧の相関関係が明確です。
飲む量に比例して血圧が上がり、日本酒を毎日3合以上飲んでいる人は、必然的に高血圧となります。
お酒の量を適量にすることが健康維持には必要なことです。
日本人は、塩分感受性が高い
塩分感受性とは、塩分を摂ると血圧が高くなり、摂らないと低くなる変化の幅を示すものですが、人種差が著しく、白人が最も低く、次いでアジア人で、最も高いのが黒人となっています。
日本人は、塩分感受性が高いうえに塩味を好む人が多いために、高血圧や腎障害になりやすく、透析患者が多いことでも知られています。
さらに、過剰な塩分摂取で胃の粘膜は荒れて胃がんを誘発しやすい。
欧米に比べて胃がんの発症が高くなっています。
とくに、女性の胃がん発症率は、アメリカ人女性の約10倍になっています。
現在は、多くの人が塩分量を控えていると思いますが、推奨されている1日6グラム以下を目標にしたいものです。
日本人はインスリン抵抗性が弱い
インスリン抵抗性が弱いと容易に2型糖尿病を発症しやすくなります。
超肥満者が30%のアメリカ人に比べると、3%の日本では、肥満は大きな問題とはなっていません。
しかし、成人の糖尿病を発症する割合は、アメリカ人の2倍にもなります。
欧米人の食事の量は、日本人の量とは2倍近いほどの差がありますね。
もし私たちが、欧米人と同じ量を食べていたら、すぐに糖尿病になりそうです。
糖尿病は、自覚症状が出ませんから、知らないうちに発症していることが多いために、健康診断で知らされることが多いのです。
糖尿病を放置すると、合併症を起こしますから、すぐに治療を始めることが大切です。
日本人は神経質
世界に比べて、日本は清潔な国になってきましたが、神経質な人が増えて免疫力が弱まり、さまざまなアレルギーが出始めました。
杉花粉アレルギーが花粉症として認定されてから全国に広がっています。
また、精神的な問題を抱える人が増え、自殺者も増えているようです。
主な要因は、ストレスだと思われます。
ストレスを減らすためにリラックスしたり、副交感神経を開放することをしていく必要があります。
個人に合った生活習慣を改善する
わたしたちの民族的な体質を理解したうえで、健康的な生活習慣を確率していくことが、健康長寿につながると思います。
その方法も人それぞれに違うと思います。
自分なりに合う方法で健康管理をしていきたいですね。