91認知症

認知症に効果のある食べ物で認知症の進行を遅らせる

認知症も生活習慣病と同様にライフスタイルと密接な関係があることがわかってきました。

食生活の影響は大きく、脳血管性認知症だけでなく、アルツハイマー型認知症も食生活の改善で予防できるという説が有力です。

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食べ物と認知症の関係

脳は、多くの酸素を必要とするため、活性酸素が生じやすくなっています。

これが脳の神経細胞に深刻なダメージを与えてシナプスの働きを低下させ、情報の伝達を阻害するのです。

また、活性酸素は、アルツハイマー型認知症の主な原因である「βアミロイド」の生成にも関わっていると考えられています。

 

神経細胞の退化は何年もかけて進行し、認知症の発症となります。

認知症は突然起きるわけではありませんから、日頃から脳によい食事をしていれば、認知症を予防することができるのです。

野菜や果物には、抗酸化物質が豊富に含まれています。

 

また、ある研究によると、週に1回以上魚を食べる人は、食べない人に比べて、アルツハイマー型認知症になるリスクが60%も低くなるとのことです。

これは、青魚に含まれる DHAの作用だと考えられています。

青魚は、認知症を防ぐ有効な食べ物とも言えます。

 

正しい知識に沿って食べれば認知症の進行を抑えられる

すでに認知症を発症している人も、諦めるのは早計です。

正しい知識に基づいて食生活を送れば、認知症の改善や進行を抑えることができます。

ポリフェノールなどの抗酸化物質やアントシアニンなどの効果で改善が見られる場合があります。

 

人参に含まれるβカロテン

人参は、緑黄色野菜の代表といえるものです。

人参のオレンジ色は、βカロテンの色で、βカロテンを長期にわたって摂り続けると、認知機能の低下を抑えられるという報告があります。

βカロテンの持つ抗酸化力が脳の機能維持に役立っているようです。

さらに赤みがかった品種の人参にはトマトなどに含まれているリコピンも含まれていて脳の老化防止や生活習慣病の予防効果があります。

 

人参の栄養成分は、皮に多く含まれています。炒めるときは皮のついたままがよいのです。

また、βカロテンは、油に溶ける性質があるので、油を使って料理すると効率よく吸収することができます。

 

かぼちゃのニコチアナミン

かぼちゃの果肉の黄色は、βカロテンが多く含まれていることを示します。

また、ビタミンCやEも豊富なので、免疫力を高め血行を促進して、生活習慣病や老化を予防します。

かぼちゃに含まれるニコチアミンという物質に、長期記憶改善効果があることがわかってきました。

ニコチアナミンは、ACEと呼ばれる酵素の働きを阻害して、アルツハイマー型認知症の発症を抑えると考えられています。

また、ニコチアナミンは、加熱しても損失しないのです。

βカロテンやビタミンEは油に溶けるので、天ぷらなどが吸収率を上げるには効果的です。

 

トマトのリコピン

トマトといえば、リコピンが有名ですね。

リコピンは赤色の色素で、抗酸化力が強く、βカロテンの2倍、ビタミンEの100倍と言われています。

リコピンは、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎ、糖尿病の予防やガンの発生を抑える作用もあります。

さらに、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経変性疾患の発症を抑えたり、記憶能力の衰退を防ぐなどの働きがあります。

リコピンは、ビンクよりも赤のトマトに多く含まれます。赤みが強いものを選びましょう。

リコピンは、熱に強く、油に溶けやすいので、オリーブオイルと一緒にシチューやソースのベースにすると効果が倍増します。

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ほうれん草のグルタチオン

ほうれん草には、さまざまな抗酸化物質が豊富に含まれています。

注目されているのが、ほうれん草に含まれるグルタチオンという抗酸化物質です。アミノ酸の一種で人の体内で絶えず作られ、あらゆる組織に多く存在している物質です。

その抗酸化作用は、ポリフェノールより強力と言われていて、細胞の機能低下をもたらす有害物質を解毒する働きがあるのです。

グルタチオンは、老化に深くかかわっていて、アルツハイマー型認知症の主な原因であるβアミロイドを解毒して、発症を抑えると考えられています。

グルタチオンは、ブロッコリーやキウイ、牛レバー、マダラなどに多く含まれています。

 

タマネギに含まれるフィトケミカル

タマネギは、血液をサラサラにすることで、健康生活には欠かせません。

タマネギの辛味と刺激臭は、硫化アリルや酸化プロビルなどのイオウ化合物によるものです。

これらのイオウ化合物は、フィトケミカルの一種で。すぐれた効力を発揮します。

 

硫化アリルは、血栓ができるのを防ぎ、血液をサラサラにします。

免疫力を高めたり、発がん物質の生成を抑える作用もあります。

さらに新陳代謝を活発にする作用もあります。

硫化プロビルは、血糖値を下げる働きがありますが、参加されたり加熱されると、トリスルフィドという物質に変わります。

トリスルフィドは、脳の海馬まで到達して活性酸素を撃退します。海馬は記憶に深く関わっていて、アルツハイマー型認知症の予防効果に期待がかかります。

 

ブロッコリーのスルフォラファン

ブロッコリーには、ビタミンCやβカロテンなどの抗酸化物質が多く含まれています。

さらに、ミネラル類もたくさん含まれていて、生活習慣病や老化を強力に予防します。

また、フィトケミカルのひとつであるスルフォラファンという成分も含まれています。

スルフォラファンは、発がん物質などを解毒する酵素の働きを飛躍的に高めます。

強い抗酸化作用もあり、活性酸素を除去する効果が大きいのです。

ブロッコリーは、認知症予防にはぴったりの野菜です。

 

イワシ・アジのEPA

イワシには、タンパク質やビタミン、ミネラルなど多くの栄養素が含まれています。

注意すべきは、EPA(エイコサペンタエン酸)です。

EPAは、血管を広げて血液の流れをよくしたり、血栓ができにくくする働きがあります。

また、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、血管をしなやかにします。

 

EPAが、狭心症や脳卒中の主な原因である、血液の異常収縮を引き起こす酵素の活性を阻害することがわかってきました。

脳血管性認知症を防ぐうえで重要な食材といえます。

EPAは、イワシの脂肪に含まれていますから、刺身で食べるのがよく、揚げると半分くらい溶け出してしまいます。

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マグロのDHA

マグロの脂肪には、DHAが多く含まれていて、DHAは、アルツハイマー型認知症の発症率が低くなることがわかっています。

マグロには、水銀が微量に含まれていることがあり、週に2~3回程度にして、イワシやサンマ、サバなどからDHAを摂取するとよいようです。

 

サケのアスタキサンチン

サケには、DHA、EPAのほかにアスタキサンチンが豊富に含まれています。

アスタキサンチンは、ある種の藻が合成する赤い色素で、サケの卵であるイクラの赤い色もアスタキサンチンによるものです。

アスタキサンチンは、カロテノイドのなかでも、抗酸化作用がもっとも強いといわれています。

脳の活性酸素を除去したり、傷ついた脳細胞を修復する働きもあり、認知症予防に大きな力を発揮します。

 

エビのグリシン

エビに含まれるグリシンは、必須アミノ酸のひとつで、脳に働きかけて、手足の血管を広げて血流を増やします。

その結果、手足が暖かくなると同時に、深部体温が下がり、脳もクールダウンして、睡眠の質が上がります。

睡眠不足になると、アルツハイマー型認知症の原因となるβアミロイドが増えてきますから、よい睡眠をとることはβアミロイドを増やさずに、認知症の予防となるのです。

 

大豆のレシチン

大豆には、良質のタンパク質や必須アミノ酸がバランス良く含まれ、ミネラル類、ビタミン類、食物繊維も豊富に含まれています。

大豆は健康維持食品として優れています。

認知症予防に最もよいとされているのが、レシチンです。

レシチンは、体の細胞膜や脳の神経組織の重要な構成成分です。

レシチンには、乳化作用があり、血管壁にこひりついたコレステロールや細胞内の老廃物を溶かして排出を促します。

また、栄養成分を細胞内に取り込む手助けをします。

レシチンの働きで、細胞の健康は保たれ、次々と生まれ変わることができるのです。

 

レシチンは、別名を「ホスファジルコリン」といい、脳内の神経伝達物質である「アセチルコリン」の材料にもなります。

アセチルコリンは、記憶と密接に関わっていて、アルツハイマー型認知症の人は、脳内のアセチルコリンが著しく少なくなっています。

大豆を摂ることで、アセチルコリンの量が増え、集中力や記憶力が向上すると期待されます。

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