コロナウィルス

遠紫外線C波、新型コロナ撲滅の救世主となるか?

2020/07/29

2020年5月14日 発信地:ニューヨーク/米国 (AFP BBニュース)

紫外線C波は殺菌作用がある

米コロンビア大学の研究者らは長年、危険なウイルスを死滅させる最新型の紫

外線(UV)ランプの利用法に関する研究に取り組んでおり、新型コロナウィル

ス撲滅の救世主となるかもしれない。

 

紫外線C波(UVC)ランプは細菌やウイルス、カビ対策といった目的で、特に

病院や食品加工業などでは以前から利用されている。

しかし、UVC線は危険性が高く、皮膚がんや眼疾患を引き起こすため、人がい

ない状況でしか使用できない。

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遠紫外線C波を利用する

そこで、コロンビア大放射線研究センターが研究対象としているのは、

「遠紫外線C波」と呼ばれる紫外線だ。

遠紫外線C波の波長は222ナノメートルで、人には無害だが、ウイルスにとって

は有害だと同センターのデービッド・ブレナー所長は説明している。

この周波数では、人の皮膚や目の表面を貫通できないというのだ。

 

このような特徴から、遠紫外線C波は人が密集する場所、密閉空間、感染リス

クが高くなる場所でも使用可能となるため、現在の新型コロナウィルスへの対

応でもその効果が期待されている。

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コロンビア大の研究チームは2013年、薬剤耐性菌に対する遠紫外線C波の有効

性の調査を開始した。次に、インフルエンザを含むウイルスへの遠紫外線C波

の利用についても調べ始め、新型コロナウイルスを研究対象としたのはつい最

近のことだそう。

ブレナー所長によると、「3~4週間前」に始めた実験により、表面に付着した

新型コロナウイルスをUVC線が数分以内に死滅させることがすでに明らかにな

っているという。

遠紫外線C波ランプは人体に無害を確認

遠紫外線C波が人体に無害であることを確認するための実験も並行して実施さ

れている。マウスを使った実験では、遠紫外線C波に「人への使用を想定した

強度の20倍の強さで1日に8時間、週に5日間」照射させるもので、現時点で開

始から40週が経過したが、マウスの目や皮膚を検査したところ、「何一つ異常

はなかった。マウスは非常に調子が良さそうで、しかも非常にかわいらしい」

と、結果についてブレナー所長は話した。この実験は今後さらに20週間続く予

定だという。

 

研究の次段階では、感染者がせきやくしゃみをした時を想定し、空中を漂う

ウイルスにUVCランプを放射する実験を行う計画だ。

チームは、予備段階の研究結果を英科学誌「ネイチャー」にすでに投稿してい

る。

ただ、残りの検証段階をすべて通過して初めてその正当性が科学界でも認めら

れることになる。

新型コロナの危機回避の可能性はあった

ブレナー所長は、「この遠紫外線C波の研究プロジェクトをもう1年か2年早く

始めていたら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の危機を回避できたか

もしれない」と話す。

完全に危機を回避することは、できなかったかもしれないが、全世界へ拡散す

ることは回避できたかもしれない。

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