オリーブオイルの今後の効用
2021/01/22
内蔵脂肪型肥満に注意
肥満には、皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型の肥満があります。
皮下脂肪は、そんなに体に悪くはありませんが、内蔵周りにつく内臓脂肪には注意が必要です。
内臓脂肪は、高血糖などの危険因子に悪影響を及ぼし、放っておくと動脈硬化を引き起こし、心疾患や脳卒中などの危険な疾患を急激に高める可能性があります。
この内臓脂肪を落とすことが、健康の必須条件となります。
継続的ダイエットが必要
メタボ先進国ともいえるアメリカでは、地中海式ダイエットが注目されています。
本来、ダイエットは、急激に体重を落とすのではなく、健康を維持するために長期的に継続することが必要です。
オリーブオイルは、風味がよいだけでなく、脳への満足感を刺激する効果もあります。
総カロリーと脂肪率のコントロールができていれば、食事制限のストレスのないダイエットが可能です。
さらに、オリーブオイルを使った地中海式料理は、野菜や魚などを豊富に摂る食事ですから、栄養バランスの食事を楽しみながら実践することができます。
今後の効用
2005年、イギリスの学術誌「ネイチャー」に、オリーブオイルに含まれる微量成分「オレオカンタール」に関する論文が掲載されました。
この物質は、鎮痛剤として市販されているものと同じ作用をもつというものです。
オリーブオイルの可能性を示すものとして注目されています。
また、オリーブオイルには、ピロリ菌を抑える作用があることがわかってきました。
これは、胃の中に住んでいる菌で、胃や十二指腸などの病気を引き起こすことがあります。
年代によって感染率は異なりますが、65才以上の感染率は80%以上と高くなっています。
一度感染すると、除菌しない限り消えません。
ピロリ菌を持っている人は、持っていない人に比べて5~10倍の確率で胃がんを発症するといわれています。
動物性脂肪をオリーブオイルに変えると、胃かいようが小さくなるという報告もあります。
今後のオリーブオイルの可能性に期待したいものです。