適度な運動が免疫力を育てる
2021/01/05
運動は免疫力向上と正常化に役立つ
適度な運動習慣は、免疫全体を健全な状態に保つために効果的です。
体を動かすと体の緊張がほぐれて、リラックスできます。
自律神経のバランスが整えられ、副交感神経がよく働くようになります。
体も温まり、免疫細胞のなかでもリンパ球が活性化し、感染症やガンなどへの抵抗力が高まるのです。
また、免疫システムの誤作動や低下によって起こるアレルギーや自己免疫疾患、ガンなどを予報するには、免疫細胞の司令塔である樹状細胞が酸化型ではなく還元型であることが必要で、運動によって、酸素の摂取量を増やし、健全な還元型樹状細胞の増加につながります。
運動の習慣化は生活習慣病を防ぐ
血液は、心臓から送り出されると、1~2分で全身を循環します。
運動をすると、筋肉が動くことによって、末梢の血管が拡げられ、全身の血行がよくなり、心臓の負担も軽くなります。
すると、高血圧の改善に役立ちます。
また、肥満の解消や中性脂肪の改善、善玉コレステロールを増やす効果もあり、心筋梗塞や脳梗塞などにつながる動脈硬化を予防することができます。
さらに、血糖値を下げるインスリンの効きをよくする働きがあるため、糖尿病の予防にもなります。
適度な運動を習慣化することで、メタボの予防にもつながります。
激しい運動は免疫力を低下させる
運動には、短距離走のような瞬間的に息を止める「無酸素運動」とウォーキングや水泳のように体に酸素を取り入れながら行う
「有酸素運動」があります。
無酸素状態で、激しい運動を続けると、交感神経が働きリンパ球の働きが弱くなります。
激しい運動のあとに風邪を引く人が多いのは、このためです。
また、無酸素運動は、血液中に活性酸素を発生させ、樹状細胞を酸化型にしてしまうので、注意が必要です。
免疫力を良い状態に保ちたい場合は、酸素を取り入れながら自分のペースで行うことができる有酸素運動がおすすめです。
運動中は、交感神経も働きますが、自然な呼吸を続けることで副交感神経が優位となって、自立神経のバランスが整います。
最も効果的な運動は、楽しく継続できることです。