1 健康長寿 7 高血圧

血管の柔軟性を高める方法

なぜ血管は柔軟でないといけないのか

若い血管は柔軟性を持っていて、激しい運動をしたときに、心拍数が

上がって、血管に高い圧力がかかったりしても、それを柔らかく受け止める

ことができます。

 

しかし、血管にとって悪い食生活を重ねて、血管の壁が分厚くなったり、

硬くなったりしていくと、柔軟性が失われ、もろくなっていきます。

これが、動脈硬化の状態です。

 

血管の流れが悪くなり、より力強く血液を送り出そうとする仕組みが働いて、

高血圧になり、血管への負担が高まって、さらに動脈硬化が進むという

悪循環に陥るのです。

 

血管の柔軟性が失われて、動脈硬化が進むと、もろくなった血管の内側の

膜に傷ができ、そこに血中の余分な脂肪、悪玉コレステロールが侵入して、

プラークと呼ばれる塊となり、血管の内側のあちこちにでっぱりを作ります。

 

その結果、血管が狭まり、血液がスムーズに流れなくなります。

そして、血管が詰まったり、血管の無理がかかっている部分にコブが

できたり、血管が切れて出血したりします。

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血管が原因となる病気を紹介します。

【狭心症】

心臓に血液を送り込む冠動脈の柔軟性が失われ、血液の通り道が狭まると、

心臓に酸素や栄養が十分には届かなくなり、胸の痛みが発生します。

これが狭心症です。

 

【心筋梗塞】

さらに冠動脈のどこかで完全に詰まって、血液が流れなくなると、

手当てが遅ければ死に至ります。

これが心筋梗塞です。

 

脳の動脈の柔軟性が失われ、血の流れが悪くなると、脳の深刻な

病気になります。

 

【脳卒中】

脳の血管が詰まれば脳梗塞、脳の細い血管が破れて出血すれば脳出血、

脳を包むクモ膜のすき間で出血すればクモ膜下出血です。

突然倒れ、死に至ることが多い脳卒中は、この脳梗塞、脳出血、

クモ膜下出血の総称なのです。

 

日本人の死因の10位までに、心疾患、脳血管疾患、大動脈瘤及び解離の

3つもの動脈性硬化性の病気が入っています。

3つを合計すると、死亡総数に占める割合は24.9%で、4人に1人が血管の

柔軟性の低下によって亡くなっています。

さらに、心血管病だけでなく、認知症も脳の血管の柔軟性が失われる

ことにより起こることがわかっています。

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柔軟性低下のサイン

血管の柔軟性が低下して、血流が悪くなっていることを示す自覚症状が

いくつかあります。

 

眠くないのにやたらにあくびが出る場合は要注意です。

脳に血液や酸素が十分に届いていない危険があります。

 

耳たぶに縦線が入ったり、まぶたに脂肪のかたまりのようなコブが

できたりした場合、首の動脈=頸動脈の柔軟性が失われている可能性が

あります。

 

手の指の先をぎゅっと押して白くなったところで手を放して、そこが

赤く戻るまで2秒程度なら大丈夫ですが、時間がかかるようなら、

毛細血管の柔軟性が失われ始めていると思われます。

 

メタボで、血圧や血糖値が高めだったり、LDLコレステロールや

中性脂肪が高かったり、HDLコレステロールが低かったりした場合には、

特に注意が必要です。

 

血管の柔軟性を高める生活習慣

【禁煙】

喫煙していらっしゃる方は、すぐにタバコを止めることをおすすめします。

禁煙して5年経てば、リスクはほぼ禁煙者と同等にまで下がります。

来月からとか来年からとかではなく、今すぐ禁煙することが大事です。

 

【体の柔軟性】

体の柔軟性が血管の柔軟性に深い関係があることが、明らかになっています。

国立健康栄養研究所が2009年に発表した研究によれば、

体が硬い人ほど血管も硬いことが明らかになっています。

 

また、全身のストレッチを行った後に血管の柔軟性を測ると、

ストレッチ直後から30分後までは血管の柔軟性が高まっていたのです。

ストレッチを継続して柔軟性が増すと、動脈の柔軟性が改善された

という研究もあります。

 

体が固いと筋肉が硬くなるだけでなく、血流も悪くなり、血管の柔軟性が

失われると推測されています。

下半身のストレッチが血管の柔軟性を取り戻すのに役立ちます。

ストレッチは気持ちいい範囲内で筋肉を伸ばし、決して呼吸を止めないこと

がポイントです。

デスク作業が多い人は特に足の後側が縮んでいますので、

ストレッチが有効です。

 

ストレッチの他に、毎日20分から30分のウォーキングも大切です。

特に血圧を適切に保ち、血管の柔軟性を保つのに役立ちます。

 

【高血圧を避ける】

高血圧は血管の柔軟性の敵です。

食事の際は塩分を控えるようにしのす。

コレステロールの多い食事は血管の柔軟性を失わせます。

脂身の多い肉類や、揚げ物など油の多い食事は控えたい。

 

さんまやイワシなど青魚類には、血管の柔軟性を高めるEPAが多く含まれ

ているので、積極的に食べるようにします。

さらに、白米などの精製された炭水化物の食べ過ぎには注意が必要です。

 

健康長寿には、血管の柔軟性は絶対必要です。

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