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ガンは、予防もできる !

ガンにかかる率

いま日本では、一生のうちに、2人に1人はなんらかのガンにかかります。

ガンにかかる率は年齢と共に上がるため、高齢者が増えるにつれて、

ガンになる確率は増えてきます。

 

20歳から24歳の人がガンになる確率は人口10万人当たり約20人ですが、

25歳から29歳の人がガンになる確率は39人とほぼ倍になります。

その後も、ほぼ倍ずつに上がっていき、60歳から64歳は1010人、

80歳から84歳は2355人にもなります。

 

かつて、ガンと言えば死の病でしたが、現在では早期発見、早期治療で

治ったり、進行を止めたりして、寿命を全うできるケースが増えました。

ガン発症の原因としては環境要因が大きいことが分かっています。

男性のガンの53.3%、女性のガンの27.8%は、生活習慣や感染が原因です。

ガンになる確率は努力次第で下げることができるのです。

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ガン発症の仕組み

人間の体は約60兆もの細胞からできています。

そして、細胞は日々、生まれ変わっていますが、その中に不良品の細胞が

生まれることがあります。

 

DNAをコピーして細胞を作る際のコピーエラーで生まれる不良品もあれば、

できた細胞の遺伝子に傷がついて不良品になることもあります。

不良品を生む要因を、発ガン性があると言います。

不良品の細胞は一定期間が過ぎても死なず、増え続けるエラー細胞、

すなわちガン細胞となるのです。

 

ガン細胞の特徴

正常な細胞は一定の範囲まで増殖したら増殖を停止します。

例えば切り傷を塞ぐ細胞は切り傷がふさがったら、それ以上は増えません。

 

しかし、ガンは自律性増殖により、とどまることなく増え続けるのです。

浸潤で周囲にしみ出るようにして、広がっていき、正常な細胞を

侵食していきます。

さらに身体のあちこちに転移します。

悪液質といって、他の正常な組織が摂取しようとする栄養を横から

奪い取るため、正常組織は栄養を得られず、弱ってしまうのです。

 

良性の腫瘍と悪性の腫瘍、つまりガンとの違いは、良性の腫瘍が

自律性増殖はするものの、浸潤と転移や悪液質はしないのに対して、

ガンは浸潤と転移や悪液質の性質も持っていることです。

 

健康な人の身体の中でも、ガン細胞は日々生まれています。

そして、その数は1日5000個とも言われています。

しかし、免疫細胞がガン細胞を見つけ出して抹殺しているのです。

免疫力が落ちたり、ガン細胞があまりに多く生まれたりすると、

ガン細胞を殺しきれなくなり、ガンになります。

 

ガンを予防するには、ガン細胞を生まないことと、生まれてしまった

細胞の不良品を殺す力を高めることが大切です。

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タバコはすぐにやめる

発ガン性が最も高いのはタバコです。

肺ガンや喉頭ガンのみならず、胃ガンや肝臓ガンなど、様々な部位の

ガンになる確率をタバコが高めます。

男性のガンの3割はタバコが原因です。

 

タバコの煙には60種類もの発ガン物質が含まれています。

喫煙本数や喫煙期間、喫煙開始年齢などがガンに関係していて、

トータルの喫煙量が多くなればなるほど、リスクが高くなります。

従って、少しでも早くタバコをやめ、トータルの喫煙量を減らし、

禁煙してから時間がたてば経つほど、抗ガン力が高まります。

 

肥満に注意

肥満にもタバコと同じくらい、発ガン性があります。

肥満に伴い肥大化した脂肪細胞では、発ガンに関与するタンパク質が

分泌されます。

 

また肥満になると、「二次胆汁酸」をつくる菌が腸内に増えます。

この二次胆汁酸が血管を通じて肝臓に流れ、肝臓の細胞を傷つけて、

肝臓ガンを発生させます。

 

脂肪細胞から放出される女性ホルモンのエストロゲンは子宮体ガン、

閉経後乳ガンのリスクを高め、肥大化した脂肪細胞がインスリン抵抗性を

高めて、結腸癌のリスクを高めます。

肥満によって、各種ガンのリスクが高まるのです。

 

お酒は適量

飲酒の発ガン性は、エタノール摂取量と関係していると言われています。

エタノールはアルコールの一種ですが、一般的にはアルコールと同じと

考えていいでしょう。

お酒をたくさん飲んだり、量が少なくても強いお酒をよく飲んだりすると、

エタノール摂取量が上がり、発ガン確率が上がります。

 

抗ガン力を高めるには、お酒は適量を守ることです。

特に女性は男性よりも少しの量のお酒でガンになりやすいことが分かって

いますので、お酒の量を控えめにすることが大切です。

 

胃ガンの大きな原因は、ピロリ菌感染による慢性胃炎です。

日本では下水道が完備していなかった時代に生まれた世代の

ピロリ菌感染率が高く、1950年以前の生まれでは6割がピロリ菌に

感染しています。

 

ピロリ菌感染率は、2000年生まれでは1割もいません。

ピロリ菌感染率が高い世代は、胃の不調があったら、ピロリ菌検査を受けて、

ピロリ菌に感染していたら、ピロリ菌除菌治療を受けましょう。

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運動習慣が大切

抗ガン力を高めるには運動習慣が大切です。

身体活動量が高い人ほど、ガンになる確率が減ることが分かっています。

厚生労働省が発表している「健康づくりのための身体活動基準2013」では、

ウォーキングまたはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行い、

加えて息が弾み、汗をかく程度の運動を毎週60分行うことが

推奨されています。

 

このくらいの運動をすると、血圧や血糖値が適切になりやすく、

肥満も解消方向に向かいます。

 

抗ガン力を高める食事

食事はなにかに偏らず、バランスよく食べることが大切です。

現代の日本人の食事は脂肪を摂りすぎています。

脂肪の摂りすぎは発ガン率を高めます。

 

塩辛や塩鮭など塩分が多い食べ物を好んで食べる人には胃ガンが

多いことが分かっています。

抗ガン力を高めるために、食事の塩分を控えましょう。

 

野菜や果物は多くとれば、ガンのリスクが下がるわけではありませんが、

少なくとも摂取量が少ないとガンになるリスクが高いことが分かっています。

日本人の野菜摂取量は減っているので、意識してとるくらいでちょうど

いいのではないでしょうか。

 

ガンは元々、自分自身の組織であるため、正常な細胞を攻撃せずに、

ガン細胞だけを攻撃するのが難しく、かつては治療が困難でした。

しかし、現在では選択的にガン細胞だけに働きかける治療法が増えて

きているのです。

ガンは予防もできるのです。

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